私たちが「豪華なモデルハウス」を持たず、あえて「完成見学会」にこだわる理由

こんにちは!廣谷建設の広報担当です。
少しずつ春の足音が聞こえてくる3月。雪解けとともに、「そろそろ本格的に家づくりを進めよう」と、週末ごとに住宅展示場や各社のモデルハウスへ足を運ばれている方も多いのではないでしょうか。
広くてピカピカのリビング、最新のアイランドキッチン、吹き抜けから差し込む光、そして豪華な家具やインテリア。モデルハウスに入った瞬間、「わあ、こんな家に住みたい!」と胸が躍りますよね。私たちも住宅のプロとして、あの空間づくりには素直に感動します。
でも、お客様とお話ししていると、いくつか見学を重ねるうちに、こんな声が聞こえてくることがあります。

素敵だけど、大きすぎて現実味がないな…

あれもこれもオプションで、結局いくらになるか分からない
実は、私たち廣谷建設には、そういった「豪華な常設のモデルハウス」がありません。(ショールームはご用意しております!)「モデルハウスがないと、どんな家が建つのかイメージが湧かなくて不安」と思われてしまうかもしれません。しかし、私たちがモデルハウスを持たないのには、お客様の家づくりを守るための「2つの明確な理由」があるのです。
今回は、少し裏話のような内容になりますが、私たちがモデルハウスを持たず、あえて「お客様が実際に建てた家の完成見学会」にこだわっている理由をお話しします。
モデルハウスの「維持費」は、誰が払っているの?
一つ目の理由は、とても現実的な「お金」の話です。
総合住宅展示場に出展したり、単独で立派なモデルハウスを建てて維持したりするためには、莫大な費用がかかります。土地代、建物の建築費、豪華な家具や設備の購入費。さらに、毎月の電気代や維持管理費、そこに常駐する営業スタッフの人件費、チラシなどの広告宣伝費を合わせると、年間で数百から数千万円単位のコストがかかることも珍しくありません。
では、その莫大なコストはどこから出ているのでしょうか?
答えは、とてもシンプルです。「その会社で家を建てるお客様の建築費」に上乗せされているのです。
モデルハウスは、家を売るための「広告塔」です。もちろん、企業として広告宣伝を行うのは当然のことですが、私たち廣谷建設は、「お客様からいただいた大切なお金を、他のお客様に見せるための豪華な展示場につぎ込むのは、少し違うのではないか」と考えています。
モデルハウスを持たないことで浮いた数千万円のコストは、そのままお客様にご提供する「家の価格」を下げるため、あるいは「断熱材や構造のグレードアップ」のために還元しています。これが、私たちが適正価格で品質の高い家をご提供できている最大の理由です。
オプションや特別仕様が採用されていることも
二つ目の理由は、「現実とのギャップ」です。
モデルハウスの目的は、お客様に「夢」を見てもらうことです。そのため、一般的なご家庭の広さ(30〜35坪程度)よりもはるかに大きい、40〜60坪以上の巨大なサイズで建てられていることが多く、天井の高さや窓の大きさも特別サイズだったりします。特にこの傾向は、住宅展示場において強いですね。
また、キッチンやお風呂、床材から壁紙に至るまで、最上級の「オプション仕様」で固められているケースも。「このキッチン素敵ですね!」と聞くと、「こちらはオプションになりまして、標準仕様はこちらのカタログになります」と言われてガッカリした、という経験はないでしょうか。
モデルハウスの豪華なイメージのまま打ち合わせを進め、いざ見積もりを出してみたら予算をはるかにオーバーしていた。そこから、泣く泣く仕様を落としていく作業は、せっかくの楽しい家づくりをとても辛いものにしてしまいます。
私たちは、初めから「見せるためだけにつくられた非現実的な家」を基準にするのではなく、お客様が実際に無理なく建てられる「現実的な家」を基準にスタートしていただきたいと考えています。
家づくりの最高の教科書は、実際に暮らす「等身大の家」
では、モデルハウスがない廣谷建設で、どうやって家のイメージを掴めばいいのでしょうか。
私たちが大切にしているのは、お施主様のご厚意で開催させていただく「完成見学会」です。完成見学会の会場となるのは、見せるためにつくられた展示場ではなく、これから実際にひとつのご家族が生活を始める「本物の家」です。
そこにあるのは、リアルな30坪〜40坪の広さであり、ご家族が予算と向き合いながら優先順位をつけて選んだ標準仕様の設備であり、日々の家事や子育てを考え抜いた生きた間取りです。

あ、このくらいの広さの洗面所なら、我が家にもちょうどいいな

この収納のつくり方、すごく使いやすそうだから真似したい!
完成見学会には、モデルハウスの豪華さはありませんが、これから家づくりをされる皆様にとって、すぐに自分の設計に取り入れられる「等身大のアイデア」が詰まっています。実際に予算内で建てられた「先輩たちの家」こそが、失敗しない家づくりのための最高の教科書だと私たちは信じています。
「見えない部分」にこそ、私たちはお金をかけます
そしてもう一つ。私たちがモデルハウスの豪華なインテリアや見栄えにお金をかけない分、どこに一番コストと情熱を注いでいるかをお伝えします。
それは、壁の中の「断熱材」であり、家を支える「構造」であり、それを丁寧に組み上げる大工の「施工の手間」です。
南陽市・置賜エリアの厳しい冬を、健康で快適に過ごすためには、見栄えの良いシステムキッチンよりも、隙間なく施工された気密性の高さのほうが何倍も重要です。これは、完成してからでは見えなくなってしまう部分ですが、家の寿命と日々の光熱費を左右する、絶対に妥協してはいけないポイントです。
豪華なモデルハウスを持たない私たちは、「住んでからの暖かさ」と「施工の丁寧さ」、そして適正価格という、嘘のない品質だけで勝負しています。
等身大の家づくりを、これからも応援していきます。
「モデルハウスがない」ということは、確かに見学の入り口としては少し不便かもしれません。しかし、その不便さの裏には、お客様の建築費用を無駄に押し上げないための工夫と、等身大の現実的な家づくりをしてほしいという、私たちなりの誠意があります。
もし、「モデルハウス巡りに疲れてしまった」「オプションだらけの見積もりに不安を感じている」という方がいらっしゃいましたら、ぜひ一度、廣谷建設の完成見学会に足を運んでみてください。(見学会の予定がない時期でも、山形市にあるショールーム、事務所での過去の施工事例のご紹介や、現在進行中の工事現場へのご案内はいつでも可能です!)
派手な演出はありませんが、「自分たちサイズ」の暮らしのイメージが、きっと湧いてくるはずです。
家づくりは、夢を膨らませることと同じくらい、現実の予算や暮らしと向き合うことが大切です。私たちは、その両方をしっかりとサポートできる、地元南陽市の頼れるパートナーでありたいと願っています。
それでは、次回もよろしくお願いいたします!
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