家事動線が良い家、どうやってつくる?

こんにちは!廣谷建設の広報担当です。
家づくりを検討されている皆さまにとって、「暮らしやすい家にしたい」というのは共通の願いではないでしょうか。なかでも「家事動線がスムーズな家」は、日々の生活を格段にラクにしてくれる大きなポイントです。
今回は、忙しい毎日でもストレスなく暮らせる「家事動線の良い家」を実現するための考え方や工夫について、住宅会社の担当者の視点から詳しくご紹介します。
1. なぜ家事動線が重要なのか?
家事動線とは、料理、洗濯、掃除、片付けなど、家事を行う際に人が移動する経路のことを指します。この動線がスムーズであるかどうかによって、家事にかかる時間や疲れ方が大きく変わってきます。
特に共働き家庭や子育て世帯では、限られた時間で効率よく家事をこなす必要があるため、動線の工夫は「暮らしやすさ」に直結する要素です。
例えば、洗濯動線ひとつ取っても、「洗う→干す→たたむ→しまう」という一連の作業が1フロアで完結できる設計であれば、移動距離が短くなり、作業の負担は大きく軽減されます。日々の積み重ねが、暮らし全体の快適さを左右するといっても過言ではありません。
2. キッチンを中心に考える動線設計
家事動線を考えるうえで、まず起点になるのが「キッチン」です。料理をするだけでなく、ゴミの処理、食器洗い、家族の配膳など、さまざまな家事が集中する場所でもあります。
ここでポイントとなるのが、キッチンとダイニング・パントリー・水まわりとの位置関係。たとえば、キッチンと洗面脱衣室が近くにあると、「朝食の準備をしながら洗濯機を回す」「夕食の片付けと子どもの入浴のサポートを同時にこなす」といった“ながら家事”が可能になります。
また、パントリーを設けてキッチンからすぐアクセスできるようにすれば、買い置きの食品や調理器具の収納もスムーズに行えます。週末にまとめ買いをするご家庭では、玄関から直接パントリーに行ける”勝手口付き動線”もおすすめです。食材を持ったまま家の中を通らずに収納までたどり着ける動線は、日々のストレスを減らしてくれます。
3. 洗濯動線を効率化する工夫
洗濯は、家事の中でも“移動が多い”作業のひとつです。洗濯機のある脱衣所と干す場所、たたむ場所、収納場所がすべて離れていると、それだけで時間も手間もかかります。
近年は「ランドリールーム」や「ファミリークローク」を組み合わせた間取りが人気です。脱衣所に洗濯機を置き、その隣に室内干しスペースを設ける。そして、乾いた洗濯物をそのままファミリークロークへ収納できるようにすれば、洗濯にまつわる動きがほとんどその場で完結できます。
また、室内干しができるスペースを確保しておくことで、天気や花粉を気にせず洗濯ができるのも嬉しいポイント。共働き家庭にとっては、帰宅後の洗濯も効率的に行える環境が整います。
4. 回遊動線でストレスを軽減
回遊動線とは、ひとつのルートからぐるっと回って元の場所に戻ってこられる、回るような動線のことです。行き止まりがないので、家の中を自由に動きやすく、家事だけでなく生活全体が快適になります。
たとえば、「玄関→キッチン→リビング→廊下→玄関」といったルートが可能な間取りにすると、家族それぞれがストレスなく移動できます。料理中に子どもが行き来してもぶつかりにくく、生活動線と家事動線を分けて設計することもできるので、動線が交わることなく快適です。
さらに、洗面室・浴室・ランドリールーム・キッチンを回遊動線でつなぐと、家事の連続性もよりスムーズになります。「洗濯の途中に夕飯の下ごしらえをする」「入浴後にそのまま洗濯物を干す」といった動きが無理なくできる設計です。
5. 家事動線と生活動線のバランスも大事
家事動線だけを優先してしまうと、生活動線が不自然になったり、他の家族が不便に感じることも。たとえば、洗面脱衣所がキッチンに隣接しすぎていると、プライバシーの面で気をつかう場面も出てきます。
大切なのは、家族全員の暮らし方やライフスタイルに合わせて、バランスの取れた動線設計をすることです。朝の支度の流れ、子どもの帰宅後の動き、家族それぞれの生活リズムを丁寧にヒアリングしながら設計することで、誰にとっても使いやすく心地よい住まいになります。
廣谷建設では、「家事動線をよくしたい」というご希望に対しても、単に距離を短くするのではなく、「使う人にとって自然な動きになるように」暮らしの流れを丁寧に読み解きながらご提案しています。
家事動線が良い家は、暮らしやすさはもちろん、日々のゆとりや心の余白も生み出してくれます。動線の工夫は、目に見えない部分だからこそ設計の質が問われるところ。だからこそ、日々の動きを丁寧にヒアリングしてくれる住宅会社と一緒に考えていくことが大切です。
「今の家事動線にストレスがある」「将来のことも見据えて、ムリのない家づくりがしたい」そんな方は、ぜひ廣谷建設にご相談ください。あなたの暮らしにぴったりの“使いやすい家”を、私たちが一緒にかたちにしていきます。
次回のコラムも、日々の暮らしに役立つ情報をお届けしますので、どうぞお楽しみに!